1970-11-19 第63回国会 衆議院 商工委員会 第38号
それは、「第一に大手専業の営業力の低下、第二に大衆投資家の離散、第三に新規投資家の大幅減少、第四にアズキマニアの相場暴落による大損、第五に当業仲買い店の現物背景による活動」、そしてその五つを総評して、商品取引市場の内部構造が全く変わっていると批評しておるわけであります。
それは、「第一に大手専業の営業力の低下、第二に大衆投資家の離散、第三に新規投資家の大幅減少、第四にアズキマニアの相場暴落による大損、第五に当業仲買い店の現物背景による活動」、そしてその五つを総評して、商品取引市場の内部構造が全く変わっていると批評しておるわけであります。
明朗であるべき商品業界がこのような紛議を起こして、今度はそれに乗じて暴力団が介入して、そして今度は仲買い店が被害者になるというケースだと思います。そうしますと、投機家が被害をこうむる。今度は仲買い店が被害をこうむる。ますますこれがエスカレートしていってどろ沼に入ってしまう。私はもうすでに商品業界はどろ沼へ入っていると思います。
ただいま先生のおっしゃったとおり、私も実は取引所の中で行なわれている取引に対して、あるいはそれに付属する仲買い店に対して、一体きびしい監督をする機関はどこであるかと考えたことがございますけれども、私は取引所だ、そのように考えておりました。
それから仲買い店の店頭でも取材いたしました。取材しました結果、総合してみますと、たとえば不正防止協会ができたについて、これが社会問題になり、国会の問題になった。これに便乗して古い事件を持ち出してきて騒いでいる人もあるそうでございます。
それから次に、仲買い店が全国で二百九十五店ございます。この監督をする監督官がまことに少ない。通産省におきましては本省に六人、地方通産局に、検査官までを入れましてもわずかに十人。農林省のほうは本省に六名。今度本省に一名ふえ、地方の農政局に四名増員されるという話は聞いておりますけれども、このような小人数では監督が完全にできるとはいえないと思います。この監督体制についてどのようにお考えであるか。
検査官が仲買い店の違法の行為を見つけまして、そして営業停止あるいは戒告処分などをする場合に、該当した商品ごとあるいは取引所ごとにそれぞれが行なわれる、こういうふうになっているように聞いております。したがいまして、Aの取引所で営業停止になりましてもBの取引所ではいままでどおり商いができる。
○小暮政府委員 たてまえとしては、取引所当局、理事者をして監督させるということでございますので、直接、自己玉三割かどうかという、そのこと自身としての調査をただいまいたしておりませんが、かねがね幾つかの仲買い店を私どもの職員で監査いたしております。その際には、この問題はおおむね守られているというふうに見ております。
Aについてはかなり割りのいい解決がなされ、あるいはBについてはそうじゃない解決がなされた、また相手方の、ある仲買い店では非常に委託者の保護のための解決をした、別な仲買い店では何かうまく言いくるめてしまって、非常に委託者に割りが悪かったということがあり得ると私は思う。
新しい制度の外務員とか、店員と店主との関係、仲買い店と従業員との関係がますますその取引所の理事長と理事との関係と同時に、ずっとこの世界、業界というものが古い形のほうに逆行しやせぬかという心配を、いつだったか、私見学しながらちらっと感じたのですが、理事長選任の理事を多くすることの意義は何でしょうかね。
が、これはあちこちいろいろ事故がありますが、神戸の仲買い店で倒産したときに清算したところが、八億もの赤字が出たということを聞いております。監督官庁としましてはこれはそんなばく大な赤字があるまで全然気がつかなかったのか。これは報告はとっておることと思いますが、その原因といいますか、それについて説明をしていただきたいと思います。
こう言っておりますが、このお客さんと接する第一線は、仲買い店の外務員だ、その外務員の給料は固定給が少なく、ほとんどが歩合制である。こう聞いておるのでありますが、もしそうであるとするならば、どうしても注文を多く取ろうとするのは当然であります。ですから、ぜひもうかるから買いなさい、ぜひもうかるから私にまかせてください、こういう甘いことばで誘う結果になるだろうと思うわけであります。
それから仲買い店の数ですが、米国ではフロアー・ブローカーが七百、仲買い人の店が本店、営業所を入れて二千五百、人じゃありません、営業所です。それから日本では私の持っている資料では五千であります。
さらに、委託者から証拠金を預かっても、これが一部しか売買証拠金として取引所に預けない、あとの大部分は仲買い店の手元に残っているわけです。そういうことから、大衆から金を集めるというか、そういうようなことになってくるわけです。どうしても証拠金を分離して保管する必要があるんじゃないか、そういう点についてはどう考えていますか。特にこれは農林大臣からお答えいただきたい。
その大衆保護の立場から伺いたいんですけれども、専業の仲買い店は全国に支店や出張所を設けておりまして、多数の外務員をかかえていて大量の大衆資金を集めておる。ひどいところになると、かなりの金——十億、二十億の金を集めておるという話でありますが、そういうことから大量ないわゆる投機という現象が起きた。
○大口政府委員 生糸の価格が、昨年の暮れから最近に至るまで相当短期間に急速に上がってまいっておりまするが、一昨年の生糸の暴騰暴落のときと若干様相が違いまするのは、取引所における各仲買い店の取引数量が、きわめて異常なまでに大きいという点が、今回の糸価の変動の一つの特色ではないかと思います。
そこで、生糸の取引所におきましては、最近仲買い店の取引数量がどうも異常にふくらんでおるということから、やはりこの投機筋の抑制ということが目下の急務ではなかろうかと思いまして、一月の末以来数次にわたりまして、取引所に対しまして証拠金の引き上げでありまするとか、過当な取引数量の膨張を抑制するような手段を講じております。